ミッフィー(miffy)はディック・ブルーナさんにより描かれたうさぎの女の子です。シンプルな中にブルーナのこだわりを見ることができます。この温かな絵は子供も大人も惹きつけます。ミッフィーは特に日本で可愛がられていて、日本だけで5000万部の本が発行されています。そんなミッフィーの魅力を紹介したいと思います。
フルネームをナインチェ・プラウスと言います。プラウスとはふわふわという意味で、直訳するとふわふわうさこちゃんとなります。1955年6月21日、「ちいさなうさこちゃん」が出版された日が誕生日です。最初、ミッフィーの性別ははっきりしていませんでしたが、この絵本でドレスを着せて女の子であることがはっきりしました。
家族はおとうさんのふわふわさん、おかあさんのふわおくさんの3人暮らしで、近くに叔母のふんわりふわこさん(アリスおばさん)が住んでいます。
その他に、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさんがいます。おじいちゃんとおばあちゃんがくれたくまのぬいぐるみが宝物です。ブルーナさんの家の近くにいたうさぎがモデルです。
ミッフィー50周年を記念してファーストミッフィーのフィギュアもできました。不恰好なところがかわいいです。
1927年8月23日、オランダのユトレヒトに生まれます。父親が出版社に勤めていたため、本や作家に親しんできました。ブルーナさんは抽象美術運動のオランダの芸術派「デ・ステイル」の影響を受け、単純明快な色とデザインのデザイナーでした。
24歳から父の会社でデザイナーとして働き、全てのハードカバーを担当しました。26歳で「りんごちゃん」を出版しました。その後、ブラック・ベアのポスターなどで数々の賞を受賞しました。
1955年、28歳のとき、「ちいさなうさこちゃん」を出版しました。ブルーナさんの息子が小さかった頃、眠る前に「うさぎの話を聞かせて」とねだられたことがきっかけだとか。
1970年、ブルーナさんの会社、「メルシス・b・v」を設立。
1975年に出版社を辞めて創作に専念するようになりました。絵本以外にも骨髄移植のドナー登録奨励など、社会活動をしていました。
1987年、60歳の誕生日にユトレヒト市からメダルが贈られました。70歳の誕生日には「biography」という伝記が発売されました。
2006年2月には、ブルーナハウスというミュージアムがオランダに誕生しました。現在もユトレヒトで絵本の創作を続けています。
1989年に「こぐまのボリス」で初登場しました。バーバラというガールフレンドがいて、とても仲良しです。ボリスとバーバラはブルーナさんの息子夫妻がモデルです。
1969年に「こいぬのくんくん」で初登場しました。迷子の女の子を助ける勇敢な犬で、のちに3匹のあかちゃんを産みます。スナッフィーはブルーナ家の犬がモデルです。
1977年に「ぶたのうたこさん」で初登場しました。ポピーさんはうたこさんとも呼ばれ、家でも外でも働き者です。ポピーさんのいとこであるグランティはふがこちゃんとも呼ばれています。ポピーさんはブルーナさんのこどもが通っていた学校の先生がイメージです。
ブラック・ベアは今人気で、本を読みすぎて目が赤くなってしまった熊です。ブルーナさんの原点とも言えます。
オランダではうさぎを意味するkonijnに小さく愛らしいものという接尾語-theをつけ、nijntje(ナインチェ)と呼ばれています。日本ではうさこちゃん、またはミッフィーと呼ばれています。
ミッフィーの絵本は世界40ヶ国語に翻訳され、2004年の時点で8500万部が売られています。うさこちゃんは1963年に出版された本で、ミッフィーは1970年(日本では1979年)に出版されたため、うさこちゃんになじみのある人と、ミッフィーになじみのある人に分かれることがあります。ミッフィーとは、英語版に見られる名前で、広く普及しています。
2005年の時点でうさこちゃんの絵本は14冊、ミッフィーが12冊。売上上位のうさこちゃんは537万部、ミッフィーは17万5000部とうさこちゃんが圧倒的に売れていますが、キャラクターグッズの販売の関係で、ミッフィーの名前が広がってきています。ミッフィー好きの間ではみっひーとも呼ばれています。1つのキャラクターで呼び方が変わるのも、日本語ならではという感じがします。
ミッフィーは長い年月の中、しっかり学校に通うようになり、成長しました。体のバランスだけでなく、活動範囲が広がり、心身の変化が見られます。このほかにも、ミッフィーのパジャマ姿や水着姿などがあります。なかなかのおしゃれさんです。
生まれたばかりのミッフィー。夏生まれなだけに、赤いノースリーブを着ています。
ブルーのボーダーシャツを着ています。他の服より丈が短めです。ミッフィーの指を見ることができます。
ミッフィーがおとうさんとおでかけします。黄色い丸襟のワンピースがかわいいです。
紺のPコートに赤い帽子、マフラー、ブーツをそろえています。耳まで防寒バッチリです。
大好きな花柄ワンピースを着て、首をかしげています。
ミッフィーの飛行士ルックが見られます。帽子は耳が出るタイプです。赤いマフラーをしています。
この時期になると、ミッフィーの顔が小さく丸くなります。赤い襟付きワンピースを着ています。
入院セットを持って病院に向かいます。コートらしきものを着ています。
ミッフィーが更にまるくなり、体型が変わってきました。
黄色い襟なしワンピースが定番になりました。全体のバランスが良くなりました。
耳が丸く小さくなりました。赤い襟なしワンピースを着ています。
ミッフィーがおねえさんになります。あかちゃんをだっこしている姿はどっしりと安定感があります。
うさこちゃんが赤いつなぎを着てはたけを作ります。すっかり体が大きくなりました。
ブルーナさんのデザインは誰が見ても解りやすく、シンプルです。そしてずっと印象に残ります。無表情に見えて、構成、色、形の細部で感情を伝えています。基本は、まる、さんかく、しかくでシンボルマークのように記号化されています。ブルーナさんはいかに、人をひきつけるかということを考えています。
色は赤(燈)、緑、灰、青、黄、茶が基本で、ブルーナカラーとも呼ばれています。赤は暖かい色。嬉しい時、幸せな時を表現します。緑は自然描写に使われます。灰色と茶色はデザインの中で必要になった色です。青は空、海、悲しみ、寒さを表現します。黄色は赤、青と共に3原色として多用しています。
ブルーナさんの絵本は、1枚のイラストが飾っておけるような完結された構図になっています。登場キャラクターは必ず正面を向いていて、人間は全て子供のようにデザインされていて、どこのだれなのか、年齢性別がわかりません。ブルーナさんの世界にはこうしたルールがあります。
何回もスケッチをし、下書きをします。水彩画用の紙にトレースし、鉛筆とポスターカラーで線を描きます。その描線を透明なフィルムに焼き付けて線画にします。フィルムをカットし、レイアウトを決めたら、別の水彩画用紙に色をのせます。着色した紙にフィルムを重ねて、色合いをチェックします。色を変えたい時は、別の着色した紙を用意します。配色が決定したらフィルムを重ね合わせてできあがりです。1日1枚のペースで制作されます。
ミッフィーの貯金箱や100枚便箋など、ここでしか手に入らないミッフィーグッズがあります。
フジパンのキャンペーンで、お皿やバッグなど、かわいいミッフィーグッズがもらえます。春のキャンペーンと秋のキャンペーンがあります。
コダックのキャンペーンでミッフィーグッズをもらえることがあります。非売品なのでミッフィーファンは狙いましょう(・×・)
商品として、ミッフィーのボックスティッシュ、ポケットティッシュ、キッチンペーパー、ウェットティッシュなどがあります。ブラック・ベアもキャラクターになっています。
ディック・ブルーナ・ジャパン公認の専門ショップです。子供が喜んで使ってくれそうなグッズや、毎日の生活が楽しくなりそうなグッズがたくさんあります。
ミッフィーの公式サイトでは、無料でスクリーンセーバーをダウンロードできます。パソコン上でミッフィーが動いてくれます。また、「Bruna Bruna」など壁紙や画像を配信しているサイトもあります。
1998年、ふみの日の切手にブルーナさんのデザインが起用されました。子供にも楽しく使ってもらえるように、という思いがあったようです。ふみの日制定20周年を記念した、ふみの日に切手イラストレーター展が開催され、ブルーナさんの原画展示や作家のサイン会がありました。
1998年から行われていた展覧会が全国で巡回しました。原画が120点も展示され、制作過程も紹介されました。ミッフィーの立体絵本も紹介されました。
2002年にブルーナさんの絵本100冊目、おばけミッフィーを記念した展示会が行われました。イラスト展示、限定グッズ販売、ぬりえ教室がありました。
2003年4月から毎年、NHK教育テレビで放送されています。ナレーションがミッフィーのイメージそのもので、ミッフィーが話しているような気になります。
テレビで放送されたミッフィーの歌がCDとカセットになっています。ミッフィーや他のキャラクターが入ったブックレット絵本がついています。
毎年ミッフィーのミュージカルが全国で行われています。2006年は、第1部がアリスおばさんのパーティーというミュージカルで、第2部がミッフィーと歌のおねえさんによるコンサートになっています。